PR 本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。商品を選ぶ際は、広告上の表現だけでなく、原材料、成分、商品区分、給与量などを公式サイトでご確認ください。
「ヒューマングレードのドッグフードなら、人間が食べる食品と同じくらい安全なのでは?」と考えている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
国産や無添加、天然素材、プレミアムといった言葉と並び、ヒューマングレードは品質にこだわったドッグフードでよく見かける表示です。
しかし、具体的にどのような条件を満たした商品なのか、一般の飼い主さんには分かりにくい部分があります。
なかには「ヒューマングレードはメーカーが自由に使っているだけ」「実は嘘なのでは?」と疑問に感じ、検索している方もいるでしょう。
最初に重要な点をお伝えすると、2026年8月時点、日本のペットフード関連法令には、「ヒューマングレード」を統一的に定める明確な法的定義や公的な認証制度はありません。
ただし、ヒューマングレードと表示された商品が、すべて嘘だという意味でもありません。原材料や製造方法について独自の基準を設け、その内容を公開している事業者もあります。
大切なのは、言葉の印象だけで判断せず、「何をヒューマングレードと呼んでいるのか」「表示を裏付ける具体的な情報があるか」を確認することです。
この記事では、三重県伊賀の里山で鹿や猪と向き合い、犬用無添加ジビエフードを製造・販売する「獣道ラボ」が、ヒューマングレードの意味と注意点を詳しく解説します。
- 日本にはヒューマングレードの明確な法的定義がない
- 国による統一認証や品質等級を表す言葉ではない
- ヒューマングレード表示がすべて嘘というわけではない
- 人間用原材料と、人が食べられる完成品は同じ意味ではない
- 犬用商品は主にペットフード安全法の対象になる
- 原材料、製造者、工程、表示の根拠を確認することが重要
- 獣道ラボは愛玩動物用飼料製造業者として届出を行い、犬用ジビエフードを販売中
この記事を書いた人
獣道ラボ運営 津田修吾
三重県伊賀市の山間部へ移住し、狩猟免許を取得。鹿・猪の捕獲やジビエ活用に取り組む現役猟師です。獣道ラボでは、愛玩動物用飼料製造業者として必要な届出を行い、犬用の鹿肉・猪肉ジャーキーなどを製造・販売しています。現在は、食品衛生法に基づく食肉処理業の営業許可取得を目指し、人間用ジビエを処理するための専用施設を建設中です。
ドッグフードのヒューマングレードとは?
「ヒューマングレード」は、英語の「Human Grade」をもとにした表現です。日本では一般的に、人間用の食品に使われるような品質の原材料を使用していることや、人間用食品に近い衛生管理を意識して作られていることを伝える言葉として用いられています。
ところが、すべてのメーカーが同じ意味で使っているわけではありません。
ある商品では「人間用として流通していた肉を使用している」という意味かもしれません。別の商品では、肉だけでなく野菜や油なども含めた原材料全体を指す場合があります。
また、原材料だけではなく、製造施設や加工工程まで含めてヒューマングレードと表現しているケースもあります。
ここが重要です
「ヒューマングレード」という言葉を見つけたら、原材料だけを指しているのか、製造工程や完成品まで含めているのかを確認しましょう。
人間用原材料を使うことと、人が食べられる完成品は別
特に注意したいのが、「人間用の原材料を使用した」という説明と、「完成したドッグフードを人が食べられる」という説明の違いです。
仮に人間用として流通できる鶏肉や鹿肉を原材料に使用していたとしても、その後に犬用の施設や工程で加工され、犬用として包装・表示・販売されているなら、完成品はペットフードとして取り扱われます。
原材料が人間用だったという事実だけで、完成品まで食品衛生法上の人間用食品になるわけではありません。
| よくある表現 | 確認すべきポイント |
|---|---|
| 人間用原材料を使用 | どの原材料が対象なのか。肉だけか、すべての原材料か |
| 食品工場で製造 | どの許可や衛生管理のもとで、何用の商品を製造しているか |
| 人も食べられる | 原材料の説明か、完成品に対する説明なのか |
| 人間用と同じ基準 | 何の基準を指すのか。裏付けとなる資料が公開されているか |
注意:犬用として販売されているペットフードは、人間用食品として販売されているものではありません。「ヒューマングレード」と書かれていても、人が食べることは避け、商品の用途に従って愛犬へ与えてください。
「プレミアム」「国産」「無添加」とも意味が違う
ヒューマングレードは、「プレミアム」「国産」「無添加」「ナチュラル」「グレインフリー」といった言葉と一緒に表示されることがあります。しかし、それぞれが示す内容は異なります。
| 表示 | 一般的な意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| ヒューマングレード | 人間用に近い品質を訴求する表現 | 日本に統一された法的定義がない |
| 国産 | 国内で製造されたことなどを示す | すべての原材料が日本産とは限らない |
| 無添加 | 特定の添加物を使用していないことを示す | 何を添加していないか確認が必要 |
| グレインフリー | 穀物を使わない設計 | すべての犬に必要な条件とは限らない |
| プレミアム | 高品質な印象を伝える名称 | 価格や名称だけで品質を判断しない |
日本に「ヒューマングレード」の法的定義はある?
2026年8月時点、日本のペットフード関連法令には、ヒューマングレードという品質区分を定めた明確な法的定義はありません。
ペットフードの安全性に関する主な法律は、農林水産省と環境省が所管する「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」です。一般には「ペットフード安全法」と呼ばれています。
同法と関連省令では、ペットフードの成分規格、製造方法、表示などが定められています。しかし、ヒューマングレードの商品に必要な原材料や製造施設を全国共通で認定する規定は設けられていません。
公的資料で確認する
つまり、「ヒューマングレード」という表示があっても、国がその商品を人間用食品と同等だと認定したことにはなりません。
公的な認証マークのように受け取るのではなく、メーカーや販売者が示す品質上の説明として、その根拠を個別に確認する必要があります。
法的定義がないからといって、すべて嘘ではない
明確な法的定義がないと聞くと、「それならヒューマングレードは全部嘘なのでは?」と思うかもしれません。
しかし、法的定義がないことと、事業者の説明が事実でないことは別問題です。
たとえば、人間用として流通できる原材料を仕入れ、その仕入れ先や原材料規格を確認している事業者もあります。製造施設の衛生管理や検査内容を詳しく公開しているメーカーもあるでしょう。
そのような具体的な裏付けがあれば、ヒューマングレードという言葉を、メーカー独自の品質方針として判断する材料にはできます。
反対に、何を根拠にヒューマングレードと表示しているのか一切説明がない商品は、言葉の印象だけで選ばない方がよいでしょう。
正確な理解
「ヒューマングレード=嘘」ではなく、「統一基準がないため、表示の根拠を商品ごとに確かめる必要がある」と考えるのが適切です。
「人間用と同じ安全性」と断定する表示にも注意
商品の品質を実際よりも著しく優れているように表示し、消費者の合理的な選択を妨げる表示は、景品表示法上の優良誤認表示に該当する可能性があります。
消費者庁は、商品やサービスの品質、規格、その他の内容について、実際よりも著しく優良であると一般消費者に示す表示を禁止しています。故意ではなく、誤って表示した場合でも規制の対象になる可能性があるため、販売者には客観的な根拠に基づく説明が求められます。
詳しくは、 消費者庁「優良誤認とは」 および 消費者庁「不実証広告規制」 をご確認ください。
飼い主さん側も、「絶対安全」「どの犬にも最適」「人間用食品と完全に同じ」といった強い表現だけで購入を決めず、説明を裏付ける情報があるか確認しましょう。
「ヒューマングレードのドッグフードは嘘」といわれる6つの理由
ヒューマングレードは高品質な印象を与える一方で、インターネット上では「信用できない」「嘘なのでは」といった意見も見られます。
なぜ疑われることがあるのか、主な理由を整理しましょう。
理由 01
メーカーによって意味が異なるから
日本に統一された法的定義がないため、ヒューマングレードが示す範囲はメーカーごとに異なります。ある商品は肉のみ、別の商品はすべての原材料、さらに別の商品は製造環境まで含めて表現している可能性があります。
理由 02
原材料だけを指している場合があるから
人間用として仕入れた肉を使っていても、完成品まで人間用食品として製造・流通しているとは限りません。原材料と完成品の違いが十分に説明されていないと、飼い主さんが誤解する原因になります。
理由 03
公的な認証制度があるように見えるから
「グレード」という名称から、国や第三者機関が品質を認定しているように感じるかもしれません。しかし、日本のペットフード制度に、ヒューマングレードという全国共通の公的等級はありません。
理由 04
人間用食品と同じ製造基準だと誤解されやすいから
犬用の商品は、原則として人間用食品とは異なる用途で製造・販売されます。人間用食材を使用していることと、食品衛生法に基づく人間用食品として完成品が流通できることは同じではありません。
理由 05
高品質そうな印象が先行しやすいから
おしゃれなパッケージや「国産」「天然」「無添加」といった言葉が並ぶと、実際の原材料や成分を確認せず、高品質だと判断してしまうことがあります。言葉の数ではなく、それぞれの表示が何を意味しているか確認しましょう。
理由 06
価格が高ければ安全とは限らないから
価格には原材料費だけでなく、製造量、包装、広告、物流、販売方法なども影響します。高価な商品が悪いわけではありませんが、値段だけを安全性の証明として扱うことはできません。
ヒューマングレードを見るときの5つの質問
- どの原材料がヒューマングレードなのか
- その原材料の産地や仕入れ先は分かるか
- 完成品は何用として製造・販売されているか
- 製造工程や衛生管理を公開しているか
- 表示について問い合わせたとき、具体的に回答してくれるか
国産肉を使ったドッグフードを探している方へ
ヒロミ家の愛犬から生まれた「F//H FOOD」は、国産鹿肉や国産鶏肉を使用した商品を展開しています。原材料、成分、商品区分、給与量などを公式サイトで確認してみましょう。
F//H FOODの公式サイトを見る
※商品内容・価格・販売条件は公式サイトで最新情報をご確認ください。
ペットフードの安全性を守る「ペットフード安全法」とは?
ヒューマングレードには統一された法的定義がありませんが、ドッグフードの安全性に関する法律が存在しないわけではありません。
日本国内で販売される犬・猫用ペットフードは、主にペットフード安全法による規制を受けます。
正式名称は「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」です。ペットフードによる犬や猫の健康被害を防ぎ、動物の愛護に寄与することを目的としています。
環境省の説明によると、この法律により、ペットの健康に悪影響を及ぼすペットフードの製造、輸入または販売は禁止されます。
法律の概要は、 環境省「ペットフード安全法の概要」 で確認できます。
ドッグフードだけでなくジャーキーやおやつも対象
ペットフード安全法の対象は、毎日の主食として与えるドライフードだけではありません。
- 総合栄養食
- 一般食・副食
- ジャーキーやスナック
- 犬用ガム
- 犬・猫用サプリメント
- 犬・猫用ミネラルウォーター
- その他、犬・猫の栄養に供することを目的とするもの
そのため、獣道ラボが販売する鹿肉や猪肉の犬用ジャーキーも、愛玩動物用飼料として法律の対象になります。
ペットフード安全法で定められている主なルール
成分の規格
農薬、かび毒、重金属などについて基準が設けられています。
製造方法の基準
有害な物質の混入防止など、製造時に守る基準があります。
表示の基準
名称、原材料名、賞味期限などの表示が必要です。
事業者の届出
製造業者・輸入業者は、事業開始前の届出が必要です。
帳簿の備付け
製造・販売などの記録を残し、追跡できる体制が求められます。
廃棄・回収命令
基準に適合しない商品などには、廃棄や回収が命じられる場合があります。
具体的な成分規格や製造方法、表示基準については、 農林水産省「ペットフードの安全関係」 に法令、省令、マニュアルなどがまとめられています。
ペットフードに必要な5つの表示
ペットフード安全法に基づき、販売用の犬・猫用ペットフードには、安全確保のために重要な情報の表示が義務付けられています。
- ① 名称
- ② 賞味期限
- ③ 原材料名
- ④ 原産国名
- ⑤ 事業者名・住所
これらの表示は、商品のイメージを良くするためではなく、安全上の問題が発生した場合に原因や流通経路を確認するためにも重要です。
購入するときは、パッケージ表面のキャッチコピーだけでなく、裏面や商品ページにある法定表示も確認しましょう。
法律に適合することと「高品質」は必ずしも同じではない
ペットフード安全法に適合していることは、国内で商品を製造・販売するための重要な前提です。しかし、法律への適合だけで、すべての品質が同一になるわけではありません。
環境省の ペットフード安全法Q&A では、同法上の安全性について「基準・規格に適合した製品であること」「その他有害な物質を含んでいないこと」と説明しています。
一方、飼い主さんが商品を比較するときには、次のような品質面も重要になります。
- 原材料の種類と産地
- 肉の部位や状態
- 製造・加工方法
- 栄養バランス
- 愛犬の年齢や体格との相性
- 食べやすさや硬さ
- 製造記録やトレーサビリティ
- 事業者による情報公開の内容
法律の基準を守ることと、各メーカーが独自に品質を高める取り組みは分けて考えましょう。
獣道ラボは愛玩動物用飼料製造業者として届出済み
獣道ラボは、愛玩動物用飼料を製造する事業者として必要な届出を提出し、ペットフード安全法に基づいて犬用ジビエフードを製造・販売しています。
現在販売している鹿肉・猪肉のジャーキー、骨、ふりかけなどは、犬用のペットフードまたはおやつです。人が食べるための食肉として製造・販売している商品ではありません。
届出は商品の「国による認定」とは異なります
愛玩動物用飼料製造業者としての届出は、事業者が法律に基づいて製造事業を行うための手続きです。「国が獣道ラボの商品をヒューマングレードとして認定した」「商品ごとの品質が行政に認証された」という意味ではありません。
獣道ラボが大切にしているのは、ヒューマングレードという言葉だけに頼るのではなく、誰が、どこで、どのような考え方で原材料と向き合い、犬用商品を作っているかを伝えることです。
原材料から完成品まで見える商品づくり
ジビエは工場で均一に生産される家畜肉とは異なり、個体の年齢、性別、栄養状態、捕獲場所、捕獲方法、処理までの時間などによって状態が変わります。
だからこそ、商品名に「天然」「国産」「ヒューマングレード」と表示するだけでなく、捕獲後の取り扱いや原材料の選別、加熱・乾燥、保存、包装などを丁寧に管理する必要があります。
獣道ラボの安全基準や無添加ジャーキーの製造工程については、以下の関連記事で詳しく紹介しています。
あわせて読みたい
安心のヒューマングレード!獣道ラボの安全基準と無添加ジャーキーの製法
鹿肉ジャーキーの原材料選びから加熱・乾燥、包装まで、獣道ラボのものづくりを詳しく紹介しています。
安全基準と製法を詳しく見る現在は人間用ジビエの食肉処理施設も建設中
獣道ラボでは、犬用ジビエペットフードの製造・販売と並行して、人間用の鹿肉などを適切に処理するための専用施設を建設しています。
施設完成後は、保健所による確認を受け、食品衛生法に基づく食肉処理業の営業許可取得を目指します。
ただし、施設を建てただけで人間用食肉を販売できるわけではありません。必要な設備や衛生管理体制を整え、営業許可を取得してから、人間用ジビエの販売・提供を開始する予定です。
現在の商品区分について
現在、獣道ラボが販売している商品は犬用です。食肉処理業の営業許可を取得するまでは、人間用食肉としての販売・提供は行いません。
人間用ジビエと犬用ジビエでは、適用される法律、処理施設、商品としての用途、表示、流通方法などが異なります。
食品衛生法とペットフード安全法の違いを比較しながら、人間用と犬用のジビエ肉は具体的に何が違うのかを現役猟師の視点から詳しく解説します。
RTICLE|MIDDLE PART
人間用と犬用のジビエ肉は何が違う?
食品衛生法とペットフード安全法を比較
食品衛生法とペットフード安全法の違い
同じ鹿肉や猪肉を原材料としていても、人が食べるための商品と、犬に与えるための商品では、適用される法律や必要な手続きが異なります。
人間用食品には主に食品衛生法が適用され、犬や猫に与えるペットフードには、主にペットフード安全法が適用されます。
どちらも安全性を守るための制度ですが、対象となる「食べる相手」と法律の目的が異なります。
| 比較項目 | 人間用の食品・食肉 | 犬用ペットフード |
|---|---|---|
| 食べる対象 | 人 | 犬・猫 |
| 主な法律 | 食品衛生法 | ペットフード安全法 |
| 主な目的 | 人の健康被害を防ぐ | 愛玩動物の健康を保護する |
| ジビエの処理 | 食品衛生法に基づく食肉処理業の営業許可を得た施設で処理 | 愛玩動物用飼料として適切に製造・管理 |
| 事業者の手続き | 業種に応じた営業許可・届出 | 製造業者・輸入業者の届出 |
| 完成品の扱い | 人間用食品 | 愛玩動物用飼料 |
| ヒューマングレードの法定義 | 犬用商品の品質区分としての定義はない | 明確な法的定義はない |
同じ鹿肉でも、用途が違えば守る制度も違う
見た目が同じ鹿肉でも、「どの施設で処理されたか」「何用として加工されたか」「どのように表示・販売されるか」によって、法律上の扱いが変わります。
人間用ジビエには食肉処理業の営業許可が必要
飲食店や販売店が、人間用のジビエを調理・販売する場合は、食品衛生法に基づく食肉処理業の営業許可を取得した施設で解体された肉を仕入れる必要があります。
「猟師が捕獲した」「山中で速やかに放血した」「見た目がきれい」といった条件だけで、人間用食肉として自由に流通できるわけではありません。
人間用食肉として販売するには、営業許可を取得した施設において、施設基準や衛生管理のルールを守りながら処理する必要があります。
厚生労働省の公的資料
厚生労働省は、飲食店や販売店でジビエを調理・販売する場合、食肉処理業の営業許可を取得した施設で解体された肉を仕入れる必要があると案内しています。
厚生労働省「ジビエ(野生鳥獣の肉)の衛生管理」を確認する犬用ジビエは愛玩動物用飼料として管理される
犬用の鹿肉ジャーキーや猪肉のおやつは、人間用食品ではなく、愛玩動物用飼料として取り扱われます。
「人間用ではないから粗悪」「犬用には安全基準が存在しない」という意味ではありません。犬用商品には、ペットフード安全法に基づく成分規格、製造方法、表示、事業者の届出などのルールがあります。
ただし、人間用と犬用は適用される制度が異なるため、犬用商品を人が食べることは避けなければなりません。
獣道ラボで現在販売している鹿肉・猪肉のジャーキーや骨なども、犬用の商品です。食肉処理業の営業許可を取得するまでは、人間用の食肉として販売・提供することはありません。
人間用と犬用のジビエ肉は具体的に何が違う?
人間用と犬用の違いを、肉の見た目だけで判断することはできません。
同じ山で捕獲された鹿であっても、処理された施設、衛生管理、加工目的、表示、流通経路によって商品の扱いが変わります。
人間用ジビエ
- 食肉処理業の許可施設で処理
- 食品衛生法に基づく管理
- 人が食べる食品として表示
- 食品として流通・販売
- 十分な加熱を前提に提供
犬用ジビエ
- 愛玩動物用飼料として製造
- ペットフード安全法に基づく管理
- 犬用として用途を表示
- ペットフードとして販売
- 人間用食肉としては販売しない
違いは肉の種類ではなく「処理と流通」にある
鹿肉だから人間用、猪肉だから犬用という分け方ではありません。同じ種類の動物、同じ部位であっても、何用として処理されたかによって扱いが変わります。
確認すべき主な項目は次のとおりです。
- 捕獲後にどのような状態確認を行ったか
- どの施設へ搬入したか
- 食肉処理業の営業許可を取得しているか
- どの用途で解体・加工したか
- 作業区域や器具をどのように管理したか
- 冷蔵・冷凍などの温度管理を行ったか
- 人用・犬用のどちらとして包装したか
- どの法律に基づいて表示・販売しているか
捕獲直後の処理だけで「人間用」とは判断できない
ジビエの品質を保つうえで、捕獲後の放血や速やかな搬送は重要です。しかし、それだけで人間用食肉として販売できる条件が整うわけではありません。
捕獲時の損傷、個体の外見、内臓の異常、消化管内容物による汚染、搬送中の温度など、複数の要素を確認する必要があります。
さらに、人間用として流通させるには、営業許可を取得した施設に搬入し、定められた設備と衛生管理のもとで処理しなければなりません。
「自分で食べたから安全」という判断はできません
捕獲者が自家消費した経験や、見た目・においに問題がなかったことは、食品としての安全性を保証するものではありません。細菌、ウイルス、寄生虫は肉眼で確認できない場合があります。
ジビエには家畜肉とは異なる衛生リスクがある
鹿や猪などの野生鳥獣は、牛、豚、鶏のように飼養環境や健康状態が継続的に管理されている家畜とは異なります。
どのような食べ物を口にしていたか、どのような場所を移動していたか、病原体や寄生虫を保有しているかを、捕獲前に完全に把握することは困難です。
厚生労働省は、ジビエが次のような病原体などを保有している可能性を示しています。
E型肝炎ウイルス
腸管出血性大腸菌
旋毛虫などの寄生虫
その他の病原微生物
厚生労働省は、人がジビエを食べる際には、生食を避けて中心部まで十分に加熱するよう注意を呼びかけています。
加熱の目安は、中心温度75℃で1分以上、またはこれと同等以上です。
二次汚染にも注意が必要
ジビエの衛生管理では、肉そのものを加熱するだけでなく、包丁、まな板、トング、手指などを介した二次汚染も防がなければなりません。
生肉に触れた器具を洗浄・消毒せず、加熱後の肉やほかの食品に使えば、病原体が移る可能性があります。
人間用食肉を扱う処理施設には、汚染を持ち込む区域と、処理後の肉を取り扱う清潔な区域を意識した作業動線が求められます。
獣道ラボが建設している施設でも、捕獲個体の搬入から解体、洗浄、精肉、冷蔵・冷凍へ進む流れを考え、汚染を広げにくい区画と動線の整備を進めています。
現役猟師が考えるジビエ肉の品質を左右する7つのポイント
ジビエ肉の品質は、捕獲した動物の種類だけで決まるものではありません。
鹿肉や猪肉を無駄なく活用するには、捕獲前後の個体の状態から、解体、加工、保存まで一つひとつ確認する必要があります。
POINT 01
捕獲前後の個体の状態
極端に痩せていないか、異常な行動がなかったか、外見に異常がないかなどを確認します。すべての個体を食肉やペットフードとして利用できるわけではありません。
POINT 02
捕獲方法と損傷の範囲
くくり罠、箱罠、銃猟など、捕獲方法によって個体の損傷状態が異なります。傷や出血、周囲組織への影響を確認し、利用できる部位を適切に判断することが重要です。
POINT 03
捕獲から放血までの時間
捕獲後の処理が遅れると、肉の状態に影響する可能性があります。現場の安全を確保したうえで、個体の状態を確認し、できる限り速やかに適切な処理へ移ることが大切です。
POINT 04
消化管を傷つけない解体
胃や腸の内容物が肉へ付着すると、汚染につながります。内臓を取り出す工程では、消化管を傷つけないよう慎重な作業が必要です。
POINT 05
搬送と温度管理
捕獲場所から処理施設までの距離や時間、外気温、個体の大きさなどによって肉の温度は変化します。汚染を防ぎながら速やかに搬送し、冷却・冷蔵・冷凍へ移すことが重要です。
POINT 06
肉・内臓・骨の選別
部位ごとに状態を確認し、異常が疑われるものは利用しません。「捨てるのがもったいない」という理由だけで、すべてを商品化することは避ける必要があります。
POINT 07
加工・乾燥・保存
原材料の状態が良くても、加工後の管理が不十分であれば品質を保てません。加熱や乾燥、包装、賞味期限、開封後の保存方法まで含めて管理する必要があります。
獣道ラボの製法を公開
安心のヒューマングレード!獣道ラボの安全基準と無添加ジャーキーの製法
原材料の選別から加熱・乾燥、包装まで、犬用ジビエジャーキーの製造工程を詳しく紹介しています。
獣道ラボの安全基準と製法を見る獣道ラボは人間用ジビエの食肉処理施設を建設中
獣道ラボでは現在、犬用ジビエペットフードを製造・販売する一方、人間用の鹿肉を適切に処理するための専用施設を建設しています。
目指しているのは、捕獲した鹿をただ持ち帰って解体するだけの場所ではありません。食品衛生法や厚生労働省のジビエに関する指針を確認し、汚染を広げにくい区画と作業動線、洗浄設備、冷蔵・冷凍設備を備えた施設です。
汚染区域から清潔区域へ一方向に進む動線
処理施設では、搬入口から受け入れた個体を解体・剥皮し、洗浄、精肉、冷蔵・冷凍へと進めます。
汚れを持ち込む可能性がある工程と、洗浄後の肉を扱う工程が交差すると、二次汚染のリスクが高まります。そのため、作業が可能な限り一方向へ進むよう、施設の区画と設備配置を計画しています。
計画している基本動線
営業許可取得後に人間用食肉を提供予定
施設完成後は保健所の確認を受け、食品衛生法に基づく食肉処理業の営業許可取得を目指します。
営業許可を取得した後は、鹿肉を中心とした人間用ジビエの販売・提供について、順次ご案内する予定です。
飲食店、宿泊施設、地域の事業者、ジビエを使った商品開発を検討している方などからの事前相談も受け付けています。
人間用ジビエの事前相談
鹿肉を利用したい方へ
飲食店で鹿肉を使いたい方、地域食材として取り扱いたい事業者、販売開始時期の案内を希望する方は、獣道ラボへお問い合わせください。
※現在販売中の商品は犬用ペットフードです。人間用食肉の販売・提供は、食肉処理業の営業許可取得後に開始する予定です。部位、数量、価格、提供時期などは現時点では確定していません。
国産主原料のヒューマングレードドッグフード「F//H FOOD」
ここまで、ヒューマングレードは言葉だけで判断せず、原材料や商品の用途、製造者が示す根拠を確認することが重要だと説明してきました。
具体的な商品を選ぶ際の一例として紹介したいのが、ヒロミ家の愛犬たちに与えるフードとして誕生した「F//H FOOD for Dogs」です。
F//H FOODの公式サイトでは、国産肉を主原料として使用し、人が食べても問題のない原材料のみを使用したペットフードと説明しています。
ただし、前述したとおり、日本にはヒューマングレードについて統一された法的定義や公的認証制度がありません。「ヒューマングレードだから無条件に安全」と判断するのではなく、公開されている原材料や商品区分、保証成分、給与量を確認しましょう。
国産肉を使用
国産天然鹿肉や国産鶏肉を使用した商品が展開されています。
グレインフリー
穀物の代わりに国産サツマイモなどを使用した設計です。
低温乾燥
公式サイトでは、低温乾燥によって調理すると説明されています。
商品を選べる
鹿肉、鶏肉、成長期向けなど、愛犬に合わせた商品展開があります。
F//H FOODの商品ラインナップ
| 商品 | 公式サイト上の特徴 | 検討しやすいケース |
|---|---|---|
| TARO-no GOHAN | 国産天然鹿肉を使用した小型犬用・低脂質タイプ | 鹿肉を主原料としたフードを試したい犬 |
| HANA-no GOHAN | 国産鶏むね肉を使用した小型犬用・低脂質タイプ | 鶏肉を主原料としたフードを探している犬 |
| PUPPY-no GOHAN | 国産鶏肉を使用した成長期から成犬向け | 成長段階に合った商品を探している飼い主 |
注意:鹿肉や鶏肉にアレルギーがある犬、治療中の犬、食事療法が必要な犬は、自己判断で切り替えず、かかりつけの獣医師に相談してください。
F//H FOODを選ぶ前に確認したいこと
- 愛犬の年齢に対応した商品か
- 主食として与える際の商品区分
- 粗タンパク質・粗脂肪・カロリー
- 鹿肉や鶏肉などの主原料
- アレルギーの原因となる食材が含まれていないか
- 愛犬の体重に応じた1日の給与量
- 粒の大きさと食べやすさ
- 開封後の保存方法
- 内容量、送料、100gあたりの価格
国産主原料のドッグフード
国産・無添加素材を使ったヒロミ家のドッグフード F//H FOOD
国産鹿肉や国産鶏肉を使用したフードを探している方は、原材料、保証成分、給与量、最新価格を公式サイトで確認してみましょう。
F//H FOODの公式サイトで確認する※商品内容・価格・販売条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
毎日の主食とジビエおやつは目的に合わせて使い分ける
F//H FOODのような毎日の食事として検討するドッグフードと、獣道ラボの鹿肉ジャーキーのような犬用おやつでは、与える目的が異なります。
| 比較項目 | F//H FOOD | 獣道ラボ |
|---|---|---|
| 主な用途 | 毎日の食事として検討するドッグフード | ご褒美・間食・トッピング |
| 主原料 | 国産鹿肉・国産鶏肉など | 鹿肉・猪肉などのジビエ |
| 主な形状 | ドライフード | ジャーキー、骨、ふりかけなど |
| 確認する点 | 商品区分、成分、給与量 | 硬さ、部位、愛犬の体格、給与量 |
おやつに分類される商品は、必要な栄養をすべて補う主食の代わりにはなりません。愛犬の主食を基本にしながら、ジャーキーなどは適量を守って与えましょう。
ARTICLE|FINAL PART
ヒューマングレードドッグフードの選び方
価格・国産・無添加の疑問まで解決
ヒューマングレードドッグフードの選び方
ヒューマングレードという表示は、ドッグフードを比較する際の一つの情報にはなります。しかし、その言葉だけで商品を決めるのはおすすめできません。
大切なのは、愛犬に必要な食事として適しているか、表示を裏付ける情報があるか、無理なく続けられる価格かを総合的に判断することです。
| 確認項目 | 確認する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 表示の根拠 | 何をヒューマングレードと呼んでいるか | 公的認証だと誤解しない |
| 原材料 | 肉の種類、部位、産地、使用原料 | アレルギーにも注意する |
| 商品区分 | 総合栄養食、一般食、おやつなど | おやつを主食代わりにしない |
| 保証成分 | タンパク質、脂質、繊維、水分など | イメージだけで判断しない |
| カロリー | 100gあたりの代謝エネルギー | 低脂肪でも低カロリーとは限らない |
| 製造者 | 事業者名、住所、連絡先 | 問い合わせ先があるか確認 |
| 製造工程 | 加熱、乾燥、包装、保存方法 | 原材料だけでなく工程も重要 |
| 価格 | 100g単価と1日あたりの費用 | 袋の販売価格だけで比較しない |
何をヒューマングレードと呼んでいるか確認する
最初に確認したいのは、メーカーがヒューマングレードという言葉を、どの範囲に対して使っているかです。
- 肉や魚だけが対象なのか
- 野菜、油、ミネラルなどを含むすべての原材料が対象なのか
- 人間用として流通できる原材料を使用しているのか
- 製造施設や加工工程まで含めているのか
- 完成品について説明しているのか
「人間用の肉を使用」と「人間用食品と同じ基準で完成品を製造」は同じ意味ではありません。説明が分かりにくい場合は、メーカーへ問い合わせてみましょう。
総合栄養食・一般食・おやつを区別する
高品質な原材料を使用していても、それだけで毎日の主食として必要な栄養を満たしているとは限りません。
総合栄養食
適切な水と一緒に与えることで、指定された成長段階の健康維持に必要な栄養を満たすよう設計されたフードです。
一般食・副食
それだけで必要な栄養をすべて満たすとは限らず、主食と組み合わせて与える商品です。
間食・おやつ
ご褒美やコミュニケーションに使う商品です。与えすぎると主食のバランスを崩す可能性があります。
獣道ラボの鹿肉・猪肉ジャーキーなどは、愛犬用のおやつとして販売しています。主食の代わりではなく、適量を守って与えてください。
製造者の情報とトレーサビリティを確認する
商品に問題が発生した場合、どの原材料を使い、いつ製造し、どこへ販売したかを確認できることが重要です。
製造者名や住所だけでなく、原材料の仕入れ、製造ロット、賞味期限、販売記録などを管理しているかも、事業者の信頼性を判断する材料になります。
小規模な生産者の商品を選ぶ場合は、作り手の顔が見えるだけで安心と決めつけず、法定表示や製造者の連絡先、保存方法まで確認しましょう。
国産・無添加・低脂肪なら良いドッグフード?
ヒューマングレードのドッグフードを探すと、「国産」「無添加」「グレインフリー」「低脂肪」といった表示を同時に見かけます。
いずれも商品を比較する材料になりますが、表示があるだけで、すべての犬に適したフードになるわけではありません。
国産と国内製造は原材料の産地まで保証しない
「国産ドッグフード」という表示から、使用しているすべての肉や野菜が日本産だと思う方もいるでしょう。
しかし、国内で製造された商品であっても、海外産の原材料を使用している場合があります。反対に、一部の国産原材料を使っていても、すべての原料が日本産とは限りません。
国産にこだわる場合は、単に「国内製造」と書かれているかだけでなく、主原料の産地や原材料ごとの説明を確認してください。
確認する表現
「国内製造」「国産肉使用」「国産主原料」「すべて国産原材料」では、示している範囲が異なります。
無添加は「何を加えていないか」を見る
無添加という言葉を見たら、着色料、香料、保存料、酸化防止剤など、具体的に何を使用していないのかを確認しましょう。
「無添加」と大きく表示されていても、すべての添加物を一切使用していないという意味とは限りません。
また、添加物を使用していない商品は、保存状態によって品質が変化しやすい場合があります。開封後の保存方法、賞味期限、湿気や直射日光への対策も重要です。
グレインフリーがすべての犬に必要とは限らない
グレインフリーとは、一般に小麦、米、トウモロコシなどの穀物を使用しない設計を指します。
特定の穀物に対して体質上の配慮が必要な犬にとっては、選択肢の一つになります。一方で、穀物を使用しているだけで品質が低いとはいえません。
グレインフリーかどうかだけでなく、穀物の代わりに何を使用しているのか、全体の栄養設計が愛犬に合うかを確認しましょう。
鹿肉でも脂質やカロリーは商品によって異なる
鹿の赤身肉は、牛肉や豚肉の一部と比べて脂質が少ない傾向があることから、低脂肪な素材として紹介されることがあります。
しかし、鹿肉を使用したすべてのドッグフードやジャーキーが同じ脂質量になるわけではありません。
使用する部位、皮下脂肪の有無、ほかの原材料、油の添加、乾燥による水分量の変化などによって、完成品の成分は変わります。
「鹿肉だから低脂肪」と決めつけない
体重管理を目的に選ぶ場合は、素材のイメージだけではなく、商品の粗脂肪と100gあたりのカロリー、1日の給与量を確認しましょう。
肥満、膵臓・消化器の病気、食物アレルギーなどで食事管理が必要な犬は、自己判断でフードを変更せず、獣医師に相談してください。
PR|国産主原料のドッグフード
国産鹿肉・国産鶏肉を使った
F//H FOOD
公式サイトでは、国産肉、グレインフリー、ヒューマングレード原材料などの特徴を紹介しています。購入前に原材料、保証成分、給与量、価格を確認しましょう。
F//H FOODの公式サイトを見る※商品内容・価格・販売条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
安いヒューマングレードドッグフードを選んでも大丈夫?
ヒューマングレードをうたうドッグフードは、一般的な市販フードより価格が高い傾向があります。そのため、「安い商品は品質が低いのでは?」と心配する方もいるでしょう。
しかし、価格だけで安全性や品質を判断することはできません。
販売価格には、原材料費、製造量、加工方法、包装資材、輸送費、広告費、販売手数料など、さまざまな費用が含まれています。
大容量製造によって価格を抑えられる商品もあれば、少量生産や希少な原材料によって高価になる商品もあります。
100g単価を計算する
内容量の異なる商品を比べるときは、袋の販売価格ではなく100gあたりの価格を計算すると比較しやすくなります。
100g単価の計算式
商品価格 ÷ 内容量(g)× 100
たとえば、1kgで4,000円の商品なら、100g単価は400円です。800gで3,600円の商品なら、100g単価は450円になります。
ただし、100g単価が安くても、愛犬の給与量が多ければ1日あたりの費用は高くなることがあります。
1日あたり・1か月あたりの費用を比較する
継続費用の計算
1日あたり:1gあたりの価格 × 1日の給与量
30日分:1日あたりの費用 × 30日
ドッグフードは毎日与えるものです。初回価格だけでなく、通常価格、送料、定期購入の条件、解約方法なども確認しましょう。
コスパは「安さ」だけでは決まらない
ドッグフードのコストパフォーマンスは、単純な価格だけでは測れません。
- 愛犬が無理なく食べられるか
- 必要な栄養を補える商品区分か
- 原材料や成分が明確か
- 保存しやすい内容量か
- 開封後に使い切れるか
- 継続できる価格か
- 製造者へ問い合わせられるか
高価な商品を無理に続けるより、愛犬に合い、情報が明確で、家計の範囲内で継続できる商品を選ぶ方が現実的です。
愛犬の年齢・体格に合わせた選び方
同じヒューマングレードドッグフードでも、すべての年齢や犬種に同じ量・同じ方法で与えられるとは限りません。
子犬、成犬、シニア犬では必要なエネルギーや食べやすさが異なります。小型犬と大型犬でも、粒やおやつの大きさ、1日の給与量、継続費用が変わります。
| 犬の状態 | 確認すること | 注意点 |
|---|---|---|
| 子犬 | 成長期に対応した栄養設計、粒の大きさ | 成犬用を自己判断で主食にしない |
| 成犬 | 体重、運動量、避妊・去勢後の状態 | 給与量は個体差に合わせて調整 |
| シニア犬 | 硬さ、食べやすさ、脂質、カロリー | 疾患があれば獣医師に相談 |
| 小型犬 | 小粒設計、給与量の細かな調整 | 硬い骨や大きなおやつに注意 |
| 大型犬 | 大容量、粒の大きさ、月額費用 | 丸飲みや食べる速度にも注意 |
シニア犬は「低脂肪」だけで選ばない
活動量が低下したシニア犬では、若い頃と同じ量を与えると体重が増えることがあります。一方で、食欲が落ち、必要な栄養を十分に取れない犬もいます。
年齢だけを理由に低脂肪・低カロリーフードへ変更するのではなく、現在の体重、筋肉量、運動量、歯や口の状態を確認しましょう。
腎臓、肝臓、心臓、膵臓などの病気がある場合は、一般的な健康志向フードではなく、獣医師から療法食を提案されることがあります。
大型犬は内容量と1か月の費用を確認
大型犬は小型犬より1日の給与量が多いため、小容量の商品ではすぐに使い切ってしまいます。
購入前に、愛犬の体重に対する給与量を確認し、1袋が何日分になるか計算しましょう。大容量商品やまとめ買いがあっても、開封後に品質を保ちながら使い切れる量かを考える必要があります。
F//H FOODの公式サイトで紹介されている主な商品には小型犬用との表示があります。大型犬への利用を検討する場合は、必要量、粒の大きさ、栄養設計についてメーカーへ確認してください。
ヒューマングレードのドライ・缶詰・ジャーキーの違い
ヒューマングレードと表示される商品には、ドライフード、缶詰、ウェットフード、フレッシュフード、ジャーキーなどがあります。
形状によって水分量、保存方法、用途が異なるため、ヒューマングレードという共通点だけで一括りにしないようにしましょう。
| 種類 | 特徴 | 確認すること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ドライ | 保存しやすく、主食向け商品が多い | 商品区分、粒、成分 | 開封後の酸化・湿気 |
| 缶詰・ウェット | 水分が多く、食べやすい傾向 | 総合栄養食か一般食か | 開封後は早めに使用 |
| フレッシュ | 素材の形や香りを感じやすい | 冷蔵・冷凍、解凍方法 | 温度管理と賞味期限 |
| ジャーキー | ご褒美やトッピングに使いやすい | 硬さ、部位、給与量 | 主食代わりにしない |
| 骨付きおやつ | 噛む時間を楽しみやすい | 犬の体格、歯、骨の大きさ | 丸飲みや歯の損傷に注意 |
缶詰やウェットフードでも、すべてが主食向けとは限りません。「総合栄養食」「一般食」「栄養補完食」などの商品区分を確認してください。
鹿肉ジャーキーの製法を公開
安心のヒューマングレード!獣道ラボの安全基準と無添加ジャーキーの製法
獣道ラボが鹿肉ジャーキーをどのように作っているのか、原材料の選別、加熱・乾燥、包装まで詳しく紹介しています。
安全基準と無添加製法を見る注意したいヒューマングレードの広告表示
ヒューマングレードという言葉自体が直ちに問題になるわけではありません。注意したいのは、実際の品質や根拠を超えて、消費者へ著しく優良な商品だと思わせる表示です。
消費者庁は、商品やサービスの品質、規格、その他の内容について、実際より著しく優良であると示す表示を優良誤認表示として禁止しています。
故意に偽った場合だけでなく、事業者が誤って表示した場合でも規制対象になる可能性があります。
詳しくは、 消費者庁「優良誤認とは」 をご確認ください。
このような表示は根拠を確認
- 人間用食品と完全に同じ安全性
- 国が認定したヒューマングレード
- どの犬にも絶対安全
- 食べれば病気を予防できる
- 国産だから海外産より必ず安全
- 無添加だからアレルギーが起きない
- 調査条件を示さないランキング1位
「おすすめランキング」だけで決めない
インターネット上には、ヒューマングレードドッグフードのおすすめランキングが数多くあります。
ランキングは商品を知るきっかけにはなりますが、調査対象、評価基準、検証方法、広告との関係が明確でない場合があります。
「1位だから愛犬にも最適」とは限りません。ランキングを参考にする場合も、最終的には公式の商品情報と愛犬の状態を照らし合わせましょう。
獣道ラボが大切にする「命を無駄にしない」ものづくり
獣道ラボでは、有害鳥獣として捕獲された鹿や猪を、単に廃棄するのではなく、犬用ペットフード、将来の人間用食肉、皮を使ったものづくりなどへ活用することを目指しています。
野生動物を捕獲する以上、その命を可能な限り無駄にせず、地域の資源として活かすことが猟師の責任だと考えているからです。
ただし、「もったいないから何でも商品にする」という意味ではありません。
肉や内臓、骨の状態を確認し、商品へ使用すべきでないものは除外する必要があります。命を活かすことと、安全性を軽視しないことは、両立させなければなりません。
獣道ラボが目指していること
- 伊賀の里山で捕獲された鹿・猪を活用する
- 犬用ジビエフードを適切に製造・販売する
- 原材料と製造者が見える商品を届ける
- 食肉処理業の営業許可取得を目指す
- 許可取得後に人間用ジビエを提供する
- 肉、骨、皮などを可能な限り無駄にしない
伊賀タウン情報YOUに活動が掲載
獣道ラボを運営する津田修吾は、大阪から三重県伊賀市の山間部へ移住し、築100年以上の古民家を改修しながら、狩猟やジビエ活用に取り組んでいます。
2025年5月8日には、地域メディア「伊賀タウン情報YOU」に活動が掲載されました。
記事では、元プロボクサーとしての経歴、伊賀への移住、古民家の改修、狩猟免許取得のほか、「命をいただくなら、肉も皮も全て使い切る」という考えも紹介されています。
メディア掲載
野生に挑む元ボクサー
大阪から伊賀の古民家へ 津田さん
狩猟免許を取得し、自然とともに生きながら、肉や皮を無駄にしない活動を目指す津田修吾の取り組みが紹介されています。
伊賀タウン情報YOUの記事を読む人間用ジビエの提供に向けて施設を建設
獣道ラボでは現在、食品衛生法に基づく食肉処理業の営業許可取得を目指し、人間用の鹿肉を処理する専用施設を建設しています。
施設完成後は保健所による確認を受け、必要な営業許可を取得してから、人間用ジビエの販売・提供を始める予定です。
飲食店で鹿肉を使いたい方、地域の食材として取り扱いたい方、ジビエ商品を共同開発したい事業者からの事前相談を受け付けています。
事前相談受付中
伊賀の人間用ジビエ肉に関するお問い合わせ
鹿肉の仕入れ、飲食店での利用、地域商品への活用、販売開始時期などについて、ご関心のある方は獣道ラボへお問い合わせください。
※現在販売している商品は犬用ペットフードです。人間用食肉の販売・提供は、食肉処理業の営業許可取得後に開始する予定です。現時点で提供時期、価格、部位、数量は確定していません。
ヒューマングレードドッグフードのよくある質問
PR|公式サイトで詳細を確認
国産・無添加素材を使ったヒロミ家のドッグフード F//H FOOD
国産鹿肉や国産鶏肉を使ったドッグフードを探している方は、最新の商品情報、原材料、保証成分、給与量、価格を確認してみましょう。
※商品内容・価格・販売条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
まとめ|ヒューマングレードという言葉より具体的な根拠を確認しよう
ヒューマングレードは、高品質なドッグフードを探している飼い主さんにとって魅力的な言葉です。
しかし、2026年8月時点、日本にはヒューマングレードを統一的に定める明確な法的定義や公的認証制度はありません。
ヒューマングレードと表示されているだけで、人間用食品とまったく同じ基準を満たしていることや、完成品を人が食べられることが保証されるわけではないのです。
一方で、ヒューマングレード表示がすべて嘘というわけでもありません。人間用として流通できる原材料を使い、その産地や製造方法を公開している事業者もあります。
商品を選ぶ際は、言葉の印象だけでなく、以下の点を確認しましょう。
この記事の重要ポイント
- 日本にはヒューマングレードの明確な法的定義がない
- 国による統一認証や品質等級ではない
- 表示がすべて嘘という意味ではない
- 人間用原材料と人が食べられる完成品は別
- 人間用食品と犬用ペットフードでは適用法令が異なる
- 人間用ジビエは食肉処理業の許可施設で処理する必要がある
- 犬用ジビエは愛玩動物用飼料として管理される
- 国産・無添加・低脂肪だけで安全性を断定しない
- 商品区分、原材料、成分、製造者、価格を確認する
- 治療中や食事管理が必要な犬は獣医師に相談する
獣道ラボは、愛玩動物用飼料製造業者として必要な届出を行い、犬用の鹿肉・猪肉ジャーキーなどを製造・販売しています。
また、人間用ジビエの提供に向けて専用の食肉処理施設を建設中です。施設完成後は保健所の確認を受け、食肉処理業の営業許可を取得してから、人間用鹿肉などの販売・提供を始める予定です。
獣道ラボは「ヒューマングレードだから安心」と言葉だけで伝えるのではなく、猟師として原材料と向き合い、犬用と人間用の違いを明確にしながら、製造工程と活動内容を公開していきます。
RESTAURANT・SHOP・BUSINESS
人間用ジビエ肉の事前相談を受け付けています
伊賀の鹿肉を飲食店で利用したい方、地域商品として取り扱いたい方、販売開始時期の案内を希望する方はお問い合わせください。
※現在販売中の商品は犬用ペットフードです。人間用食肉は、食肉処理業の営業許可取得後に販売・提供を開始する予定です。提供時期、価格、部位、数量などは現時点では確定していません。
関連記事
RELATED
-
2026.09.14【2026年最新】犬の涙やけとタンパク質は関係ある?ドッグフード・消化不良との関係を解説
-
2026.03.27ドッグフード無添加おすすめランキング5選|国産・市販・安い商品まで徹底比較
-
2026.04.10GRANDS(グランツ)の評判は?無添加ドッグフードの口コミ・安全性・お得な購入方法を徹底解説
-
2026.08.17ジビエドッグフードに寄生虫はいる?猟師が教える鹿・猪肉の感染症リスクと安全な加熱基準
-
2026.08.14ドッグフードの無添加に基準はある?法律・表示ルールと原材料の正しい見方
-
2026.08.11【完全版】鹿肉ドッグフードのメリット・デメリット!栄養素を他のお肉と徹底比較
-
2026.08.05【愛犬に鹿肉を与える方法】1日の適切な量・注意点と骨(スープ・かじり木)の活用法
-
2026.09.08【獣医療情報をもとに解説】老犬がご飯を食べない時の栄養補給|少量で高カロリー・高タンパクな食事と必要カロリー
-
2026.08.27【2026年最新】犬の食いつきが悪い原因と対策|ご飯を食べない心理と「匂い」で食欲を引き出す方法
-
2026.08.03安心のヒューマングレード!獣道ラボの安全基準と無添加ジャーキーの製法